「電源は入るのに井戸ポンプが動かない」を切り分ける軸は、①どのブレーカーが落ちるか ②電流の出方 ③機械側の固着 ④コンデンサ健全性。安全確保として主幹OFF・減圧・放電を先に実施。再投入時に“漏電遮断器(ELB)”が瞬時に落ちる→モータや配線の絶縁低下が本命。メカシール漏れで水侵入、結露、ケーブル損傷に要注意。絶縁抵抗計があれば0.4~0.5MΩ未満は運転不可の目安。“過電流ブレーカー(配線用遮断器)”が1~数秒遅れて落ちる→ロックロータ(インペラ噛み込み・ベアリング焼き付き)かコンデンサ劣化で起動電流が高止まりの線。まずカップリングやファン側を手回し(無通電)して重い/引っ掛かるなら機械系、砂噛み・鉄バクテリア堆積・ベアリング損耗を疑う。手回し軽いのに起動で「ブーン」と唸るだけ→始動コンデンサ不良が濃厚。クランプメータがあれば定格の2~3倍に張り付いて回り出さない挙動が典型。コンデンサはμF値の20%超低下・膨れ・液漏れ・焼けで交換判定、同容量・同等以上耐圧(AC定格)・耐熱の新品に置換し、端子は絶縁スリーブで確実に被覆。PSC方式の井戸ポンプは運転用コンデンサ単独、分相起動型は始動用+遠心スイッチの接点焼けでも同症状を出すため、始動回路の導通確認が有効。ELBは落ちずMCBだけ瞬停→配線短絡やコンデンサ内部短絡を疑う。ブレーカーが落ちず無反応なら、圧力スイッチ接点焼け・圧力導管詰まり・サーマルリレー開放の可能性も併走。圧力スイッチはカバーを外して接点の導通を確認、導管の目詰まりは清掃または交換。深井戸や水中型は現地での分解点検が難しく、絶縁低下・起動電流高止まり・ケーブル被覆損傷が出た時点で引き上げ前提のプロ案件。機械側に異常が無いのにブレーカーが落ちる場合、回路容量不足も要チェック(100V小容量回路に他負荷同居、細線長配線で起動時電圧降下)。専用回路化・コンセント/配線径の是正が効果的。再組立後は無負荷→吐水の順で試運転し、起動時間、定常電流、振動・異音、停止後の圧保持を記録。起動後数分でサーマル作動→インペラ干渉や軸受抵抗、動水位低下によるキャビテーション、コンデンサ容量ズレを再点検。NG行為は、保護装置のバイパス、容量違いコンデンサの流用、濡れた配線の通電、無減圧での分解。目安として「ELB即落ち=絶縁不良」「MCB遅れ落ち+唸り=機械抵抗/コンデンサ」「無反応=制御回路/圧力スイッチ」の3分岐で当てると早い。10年超・主要部複数劣化・絶縁0.5MΩ未満・ベアリング金属音・メカシール滲みが揃えば、修理よりユニット更新(水中ポンプ+インバータ定圧)を検討。いずれも作業は無通電・減圧・放電・保護具が前提、判断に迷えば止めるが正解。なお緊急の出張手配や地域相場の確認が必要な場合は、「井戸ポンプ修理 神戸市」で近隣拠点・夜間対応・到着目安を事前に把握してから依頼すると段取りがスムーズになる。